日本おもちゃ大賞2019とは
6月に東京ビックサイトと国際展示場で行われた「東京おもちゃショー2019」で、今年も日本おもちゃ大賞2019の受賞商品の発表がありました。
日本おもちゃ大賞とは、日本玩具協会が、よりよいおもちゃ作りを目指して、切磋琢磨してほしいという思いから生まれました。
2008年以降、年に1回、6月頃に受賞商品の発表があります。
対象となるおもちゃは応募制なので、毎年それぞれの玩具メーカーはイチオシのおもちゃで応募しています。
そして、その中から選ばれしおもちゃのみが、日本おもちゃ大賞の栄誉を手にできる訳ですね。
また、応募するおもちゃは、STマークの合格品であること、という条件があります。
STマークは、玩具安全マークのことで、第三者検査機関による検査に合格すると、取得できます。
ということは、「日本おもちゃ大賞2019 ~エデュケーショナル・トイ部門受賞商品~」で紹介するおもちゃは、STマークで安全が保障されているので、安心して子供に遊んでもらえる商品だということですね。
審査員はおもちゃ作りのプロから、おもちゃを販売する百貨店や家電量販店まで、生産者と消費者の両側から選ばれています。
幅広い分野の審査員がいることで、みんなから愛されるおもちゃを選んでいます。
エデュケーショナル・トイというと、?マークの方もいるかもしれませんが、
エデュケーショナル=教育的な という意味なので、楽しんで学習できるおもちゃといった感覚で見ていただければいいかなと思います。
みなさんも気になっている知育玩具もこの部門に入っていますよ。
それでは大賞の1商品、優秀賞の4商品をご紹介していきますね。
エデュケーショナル・トイ部門 大賞
テレビにうつって!リズムでえいご♪ ワンダフルチャンネル
英語学習を楽しんでできる、「テレビにうつって!リズムでえいご♪ ワンダフルチャンネル」
ワンちゃんの形をした本体をテレビの上部に取り付けると、内蔵されたカメラを通してテレビの映像に子供自身が映り込み楽しむことができます。
英語の歌や物語が流れていく中で、画面に映る自分はまるでテレビの主人公になった気持ちに。
歌や踊りを楽しみながら、自然と英語と触れ合うことができるのが、ワンダフルチャンネルの特徴です。
モーションセンサーで、動きに反応したことが画面の中で起こるので、本当にテレビの中にいるみたい。
英語は耳で聞いて慣れることも大切なので、本人が楽しいと思えることが、続けられる力になりますよね。
60種類以上のコンテンツの中から、お子さんの英語のレベルに合わせたチャンネルを選んで遊ぶことが出来ます。
人気の知育アプリ「じゃじゃじゃじゃん」の歌を英語バージョンで楽しめるチャンネルもありますよ。
子供に英語は覚えさせたいけど、何から始めていいか分からない方も多いですよね。
ネイティブ発音の英語と触れ合うことができるので、「テレビにうつって!リズムでえいご♪ ワンダフルチャンネル」で、まずは英語耳を鍛えてみるのもいいかもしれません。
テレビに入り込むという新しいコンセプトと、豊富なコンテンツの内容が高く評価され、みごと大賞に選ばれました。
メーカー | セガトイズ |
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サイズ | W95×H95×D100mm |
対象年齢 | 3歳~ |
電池 | 単3×3本(別売り) 付属品 単4×2本 |
エデュケーショナル・トイ部門 優秀賞
alilo(アリロ)
2020年から小学校で必修化するプログラミング教育。
「alilo(アリロ)」は、小学校で学び始める前から、プログラミング的な思考を身に付けることができる知育ロボットです。
先ほどの「ワンダフルチャンネル」は犬の形でしたが、「alilo(アリロ)」も見た目は生き物っぽいですよね。
名前からしてアリかな?テントウムシにも見える?、ちょっと分かりませんが、プログラミングのおもちゃって機械っぽいものが多い中、かわいくて親しみがわきますね。
セットになっているパネルには、「進む」や「90度曲がる」など12種類の指示がイラストで表されています。
パネルの上をalilo(アリロ)に走らせると、描かれた指示通りの動きをします。
スタートからゴールまでの動きを考えながら、パネルを並べてコースを作ることで、プログラミング脳を養うことが出来ます。
パネルを使う以外にも、アリロの上部にある前後左右のボタンを押すと、その順番通りに走ります。
例えば、「前・前・右」のように連続で入力しても、その通りの動きをしてくれます。
離れた場所にゴールを設定して、どう入力したらゴールにたどり着けるか、なんて遊びかたも楽しいと思います。
他にもスマートフォンに専用のアプリをダウンロードすれば、スマホがコントローラーになったり、声で動かすことができたり、多彩な遊びかたでプログラミングに触れることができます。
こういった記事を書くのにもプログラミングは必要で、例えば←ここを太字にするのもプログラミングなんですよね。
今のデジタル社会には大切な知識ですね。
早くから感覚を養うことで、小学校の授業もより深く理解できるようになるんじゃないでしょうか。
多彩な遊びかたで、プログラミングについて学べる点が評価されています。
メーカー | アーテック |
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サイズ | 135×125×75mm |
対象年齢 | 3歳~ |
セット内容 | 本体×1、パネル12種全25枚、USBケーブル×1、取扱説明書×1 |
学研のニューブロック プログラミング
こちらもプログラミングを学ぶことのできるおもちゃです。
学研のニューブロックシリーズは、1970年代に発売されたロングセラー商品。
このニューブロックで作った作品を、プログラミングして動かしちゃおうという発想で、
「学研のニューブロック プログラミング」という新しいおもちゃが生まれました。
プログラミングの仕組みは、子供にも分かりやすい様に、コックピットにクルーを乗せるという、パイロットに例えたシステムになっています。
7人のクルーは色分けされており、赤のクルーは「時計回りに6秒回す」、紫のクルーは「次の指示を2倍にする」などと、7つの役割が色ごとにそれぞれ決められています。
このクルーを、指示をしたい順番にコックピットに並べれば、プログラミングした順番通りにモーターが動きます。
車や電車をブロックで作って走らせたり、お家を作って風車や水車を動かしたり、何を作るか楽しくなりますよね。
自分の作品を動かせるっていうところに、子供の創造力が刺激され、無限の可能性を感じさせてくれるおもちゃだと思います。
このセットには100個のブロックが付いていますが、別売りのニューブロックのパーツを合わせることで、さらに壮大な作品を作ることもできますよ。
遊びを通してプログラミング的思考が身に付く点、パソコンやタブレットが不要で気軽に取り組める点が評価されました。
日本おもちゃ大賞2018のエデュケーショナル・トイ部門で大賞に選ばれた、
「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」も同じ学研ステイフルのおもちゃなので、2年連続の受賞はすごいですね。
メーカー | 学研ステイフル |
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サイズ | パッケージ 幅53×高さ22.5×奥行29.5cm |
対象年齢 | 4歳~ |
セット内容 | ニューブロック 19種類100パーツ、コックピット、モーター LED、クルー(7色×21体)、取扱説明書 |
ポケモンパッド ピカッとアカデミー
「ポケモンパッド ピカッとアカデミー」は、最新の教育方針「STEAM(スティーム)」を取り入れた、ポケモンの知育パッドです。
「STEAM(スティーム)」とは、科学・技術・工学・芸術・数学の5つの言葉を英語にしたときの頭文字の組み合わせで、これからの時代に必要とされている教育と言われています。
対象年齢が3歳からのおもちゃなので、小学校に入る前のお勉強にぴったりです。
また、エデュケーショナル・トイ部門にたくさん登場していて、注目度の高さがうかがえる、プログラミングを学べるメニューも豊富にあります。
100以上のメニューと、1800問以上の問題数を、ポケモンと楽しく学ぶことができます。
音声マイクが掲載されていて、声を使って発音の練習などもすることができますよ。
英語の発音のチェックや音読以外にも、ポケモンのキャラクターをアフレコしたり、ゲーム感覚で楽しく遊べる機能もたくさんあります。
アートモードでは、塗り絵やピアノの演奏をして感性を磨きましょう。
小学校1年生で学ぶレベルの問題なので、漢字や計算など早めに覚えておくと、スムーズに授業についていけますよね。
ポケモンと一緒に遊びながら、勉強が楽しいものだと思えたら、この先も苦手意識を持たずに勉強に取り組めるようになりそうです。
ゲーム感覚でプログラミングを学べて、マイクで英語の発音練習までできる、豊富なメニューが評価されて受賞しています。
メーカー | タカラトミー |
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サイズ | 29×21×6cm |
対象年齢 | 3歳~ |
電池 | 単3×4本(別売り) |
ころがスイッチ ドラえもんシリーズ
「ころがスイッチ」シリーズは、アナログプログラミングを通して、プログラミング的思考を身に付けることのできるおもちゃです。
アナログプログラミングというと分かりづらいですが、ピタゴラスイッチをイメージしてもらえると近い感じだと思います。
ひみつ道具スイッチとブロックを組み立ててオリジナルのコースを作り、そこにボールを転がして遊びます。
ドラえもんに登場するひみつ道具をモチーフにしたひみつ道具スイッチは、ボールが通るときに何かしらのアクションを起こします。
例えば、ボールが通ると「タケコプター」がくるくる回ったり、「どこでもドア」はコースの下から上にボールが移動したりする、仕掛けの付いたスイッチです。
ボールがどんな動きをするかを考えながらコースを作ることで、プログラミング的思考を養います。
ボールが転がるのを見ているだけでも楽しいので、何度も遊びたくなるようなおもちゃですね。
1、考える
2、組み立てる
3、試す
4、直す
という繰り返しで、自分の考えた答えにたどり着くという達成感が味わえるので、子供達も遊びがいのあるおもちゃだと思います。
ドラえもんの世界観でプログラミング的思考が味わえる点や、アナログならではの楽しさが評価されて受賞しています。
「ころがスイッチドラえもん ワープキット」
メーカー | バンダイ |
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サイズ | パッケージ 幅35x高30x奥8cm |
対象年齢 | 3歳~ |
セット内容 | ひみつ道具スイッチ 計5種(どこでもドア・タケコプター・もぐら手袋・エスパー帽子・タイムトンネル) 基本パーツ 計64pcs |
「ころがスイッチドラえもん ジャンプキット」
メーカー名 | バンダイ |
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サイズ | パッケージ W400mm×H280mm×D70mm |
対象年齢 | 3歳~ |
セット内容 | ひみつ道具スイッチ 計4種(空気砲・バイバイン・時間ナガナガ光線・ガリバートンネル) 基本パーツ 計64pcs |
以上が、日本おもちゃ大賞2019 エデュケーショナル・トイ部門を受賞したおもちゃになります。
2020年から小学校で始まる、プログラミングの授業に向けてのおもちゃが多かったですね。
どれも個性があって、楽しく学べる工夫がされているので、お子さんも勉強と構えずに楽しめると思います。
小さい頃から学習は楽しいものだと思ってくれると、その先の苦労が減るかもしれませんよ。
たくさんの審査を経て選ばれた、
日本おもちゃ大賞2019 ~エデュケーショナル・トイ部門受賞商品~のおもちゃは、知育玩具をお探しの方にもぴったりのものばかりだと思います。
是非参考にしてみて下さいね。
前回受賞したおもちゃもチェックしてみて下さい。
https://omocha.online/anpanman/2018-winner-educational-toy-division/